版画作品展示いたしました。

いわき市遠野オートキャンプ場にて、ご自分で和紙を漉き、漉いた和紙で作成した版画をいただきました。
和紙を漉いて版画を作成された方は、ドイツ在住の齋藤雅美さんです。記事最後に齋藤さんのプロフィールとホームページアドレスを記載してありますので、齋藤さんの素敵な作品をこちらからもご覧ください。
頂いた版画は、管理棟内に展示いたしましたので、多くの皆さんに観て頂ければと思います。

3つの作品で1セットとして飾ってみました。
管理棟内に飾った遠野の和紙を使用した版画作品。
今回は自分で漉いた紙で版画を刷りたいとのことで、和紙漉きをされました。できた和紙を持って帰っていただいた後、作成された素敵な版画を3枚もいただき大変うれしく思っております。版画の下には和紙を使用した行灯も展示しております。

【遠野和紙といわき市遠野オートキャンプ場】
福島県いわき市遠野地区に伝わる伝統工芸の一つに和紙作りがあります。地元産楮100%を使用し、自然の素材であるトロロアオイのねりを使って、寒漉き(寒い時期に漉く)される紙は、遠野和紙と呼ばれています。
遠野和紙は一般に市販されておらず、地元学校関係の卒業証書及びいわき市の証書として利用されているのが現状です。また磐城手業の会を中心として福島高専とのコラボ商品が開発をされているのみとなっています。
いわき市遠野オートキャンプ場では、年間を通して紙漉き体験ができるようにするため、化学糊(ねり)を使用しています。遠野和紙とはなりませんが、体験を通して伝統技能に関心を持っていただくこと等を目的として、紙漉き体験を行っております。いわき市遠野オートキャンプ場では、遠野和紙の広報活動に協力させていただくため、和紙漉き体験の出張も行えるようにしております。

じっくりご覧頂くためには是非ご来場ください。
ご来場の際には、受付にて「版画を見に来ました」とお伝えください。
自分で漉いた和紙を使用した版画作品。自分で漉いた和紙を使用した版画作品。自分で漉いた和紙を使用した版画作品。
風合いのある和紙に版画独特の技法で色付けされ、齋藤さんの感性がそのまま表現されているように思います。
タイトルは「Net Across The River (series 1)」「Net Across The River (series 2)」。飾る場所が本当にキャンプ場でいいのかと思うほど素敵な作品です。版画を送っていただいた際に一緒に入っていた手紙に、微妙な凹凸が版画の表情をかえ、それもおもしろいと書かれていました。綺麗につるつるした紙でなく、素朴な風合いに版画をのせることも楽しいとおっしゃっているように聞こえました。

和紙の活用方法として、版画用紙も一つの方法です。いわき市遠野オートキャンプ場ではミニ行灯作り体験やシルクスクリーンなど、和紙の活用方法を模索しているところですが、今回頂いた版画は貴重なものと考えています。既に地元中学校の生徒さんには里山体験として楮の幹と和紙を使った工作をしていただいています。また体験カレンダー内の講座でも和紙を使った体験を今後も増やしていきたいと思っております。
ある理由にて、遠野産楮の紙料が手に入りにくくなることが想定されているため、秋から春にかけての大きなイベントや、学校関連の体験を優先していきたいと考えております。大切な紙料を無駄にならないよう活用し、今後も頑張って体験や作品を通して遠野和紙のPRに努めたいと思っております。

【版画制作者プロフィール】
齋藤雅美さん。
いわき市出身、ドイツ在住。2012年 武蔵野美術大学修士課程版画専攻修了。
ホームページ:https://masamiarte.wordpress.com/