入遠野中学校さんの楮刈り。

12月21日の天気の良い午後、福島県いわき市遠野町入遠野にある入遠野中学校1・2年生の生徒さんによる楮刈りが行われました。遠野に伝わる紙漉きの材料になる楮、刈り取った後は、同じ長さに切り揃え束ねた状態で、蒸かして皮をむきます。むいた皮が和紙の原料となります。原料はさらに様々な工程を経て、紙料となります。
楮刈りの前に、DVDにて紙が作られるまでを見て頂きました。いくつもの工程を手間をかけて、ようやく紙になるまでを見た後での楮刈り、もの作りの見方が変わったのではと思います。

入遠野中学校の生徒さんにキャンプ場職員が楮刈りの説明を行っています。
入遠野中学校の楮刈り、作業説明の風景。

班分けされた生徒さんたちが、楮を刈る・運ぶ・切る・束ねる、それぞれ役割を決めて作業を行いました。

入遠野中学校の体育館わきの斜面の楮を刈っている様子です。刈った楮を同じ長さに切り束ねる作業中です。
普段使うことのない鋸を使て楮を切ったり、麻縄で切った楮を束ねたりと、はじめはぎこちない感じでしたが、手慣れてきたころには黙々と作業を進める姿が印象的でした。作業はケガもなく無事終了で、少し残った楮はキャンプ場職員が刈り取りをしました。

いわき市立入遠野中学校さんのブログ(楮刈りの様子)

現在、遠野和紙は市販されておらず、地元小中学校等の卒業証書のために供給されているのみとなっています。遠野和紙の製法等に関しては、磐城手業の会とボランティアの方々に支えられながら地域おこし協力隊が伝統技能継承のための活動をされています。
また磐城手業の会さんでは、福島高等専門学校さんと遠野和紙のコラボイベントも実施され、今後の遠野和紙の活用を模索されています。
いわき市遠野オートキャンプ場でも、遠野和紙の販売はしておらず、年間を通して紙漉き体験の材料として遠野産楮100%を使用し、イベントなどでの体験を通して遠野の和紙の広報活動をしております。これからも遠野和紙という地元の伝統を守るため、いわき市遠野オートキャンプ場でも体験イベントを実施していきたいと思います。

いわき市遠野オートキャンプ場では、キャンプ場内の体験小屋または出張にて紙漉き体験を行っています。時期や人数等、いわき市遠野オートキャンプ場まで直接ご相談下さい。
連絡・お問合せ先:0246-74-1031
(※時期や人員の手配などで受付できない場合が有りますので、予めご了承ください。いわき市遠野オートキャンプ場での体験で漉いた紙は、遠野和紙とはなりませんが、いわき市遠野産の楮を100%使用した和紙となります。)